菅内閣が総辞職 在職日数384日、戦後歴代12番目の短命政権

岸田政権発足へ

小泉浩樹
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 菅内閣は4日午前の臨時閣議で総辞職した。菅義偉首相の在職日数は384日で、戦後の歴代首相34人の中で12番目の短命政権となった。同日午後の臨時国会での首相指名選挙を経て、外相や党政調会長などを歴任した岸田文雄自民党総裁が第100代首相に選出され、新内閣が発足する。

 首相に就任する岸田氏は、衆院選の日程を10月19日公示、31日投開票とする方針を固めた。

 菅首相は4日午前7時50分ごろ、東京・赤坂の衆院議員宿舎を出発。官邸への出邸後、日課としている敷地内での散歩を終え、午前9時過ぎからの臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめた。首相は総辞職にあたって談話を発表。「『国民のために働く内閣』として、様々な改革を進め、多くの課題に対処してきました」とし、「新総理に対しても、皆様の御支援をお願いいたします」と締めくくった。

 首相は、2012年末に発足した第2次安倍政権で、歴代最長の約7年8カ月にわたって官房長官を務めた。昨年8月に安倍晋三元首相が辞意表明すると、後継を決める自民党総裁選に立候補し、勝利を収めて第99代首相に就いた。

 菅政権は発足時、朝日新聞社の世論調査で65%の支持率を記録した。支持率はその後、新型コロナウイルス対応などが批判されて低下し、今年8月には28%まで落ち込んだ。首相は、衆院選に勝利して総裁選を無投票で乗り切るシナリオも描いたが、求心力の低下は止まらず、岸田氏が総裁選への立候補を表明。勝利のメドが立たないと判断した首相は立候補を見送り、退陣表明した。

 岸田新内閣による組閣では、首相を含めた21人の閣僚のうち茂木敏充外相、岸信夫防衛相の2人が再任。厚生労働相に就任する後藤茂之元法務副大臣、新設する経済安保担当相に就く小林鷹之元防衛政務官ら13人が初入閣し、女性閣僚は3人となる。平均年齢は61・8歳。

 新政権では、9年近く続いた「安倍・菅路線」との距離感、コロナ対応や子育て世帯への支援、経済成長の恩恵を中間層まで導く経済対策の中身などが焦点となる。前政権までに起きた不祥事などの真相解明、根絶への取り組みも問われる。まずは秋にある衆院選で、国民の審判を受けることになる。小泉浩樹