第2回岸田首相は決断型か丸投げか 1年後にわかる「人の話をよく聞く」力

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聞き手・稲垣直人
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 「『俺に付いてこい』の政治はしない」という岸田文雄首相。「多様な声」や「寛容さ」も尊重するという新たな日本のリーダーは、私たちにとってどんな意味を持つのでしょうか。数多くの企業の経営を見てきた沼上幹一橋大学教授(経営学)に組織論の視点から話を聞きました。

 ぬまがみ・つよし 1960年生まれ。一橋大学商学部教授(兼東京工業大学教授)。専門は経営組織論、経営戦略論。著書に「組織戦略の考え方」「経営戦略の思考法」「日本の企業家13 小倉昌男」など多数。

 ――菅義偉前首相はこわもてでトップダウンのイメージが強かったのに対し、岸田首相はソフトでボトムアップの印象があります。どう見ますか。

 「岸田さんは『私の特技は人の話をよく聞くこと』と言っていますが、その真意は何かを見極めることが重要だと思います」

 ――といいますと?

 「一概に人の話を聞くと言っても、周囲の意見や情報を広く集めた上、最後は自身の頭で考えてメリハリの利いた決断をするのか。それとも、みんなの意見を折衷したりバランスを取ったりして決めるのか……。企業では、後者は問題の多いタイプのリーダーです」

岸田新首相は付加価値を持つリーダーか

 ――どういう点が問題なのでしょうか。

 「このタイプは多数決を取っ…

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2021衆院選

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