イチロー氏、大谷翔平を称賛 「翔平にしか描けない時代を築いて」

シアトル=遠田寛生
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 マリナーズのイチロー会長付特別補佐が3日、今季のレギュラーシーズン終了後に、投打で活躍したエンゼルスの大谷翔平についてコメントを出した。

 「大谷翔平と言えば二刀流、無限の可能性、類いまれな才能の持ち主、そんなぼんやりした表現をされることが多かったように思う。比較対象がないこと自体が、誰も経験したことがない境地に挑んでいるすごみであり、その物差しを自らつくらなくてはならない宿命でもある」

 「外野からの視点だが、けがなくシーズンを通して活躍した2021年は、具体的な数字で一定の答えを示した年だと思う。中心選手として長い間プレーするには、一年間全力でプレーした軸となるシーズンが不可欠だ。それが今年築けたのではないか。アスリートとしての時間は限られる。考え方は様々だろうが、無理はできる間にしかできない。21年のシーズンを機に、できる限り無理をしながら、翔平にしか描けない時代を築いていってほしい」

 大谷は日本ハムから大リーグに挑戦した18年、春のオープン戦で結果が出ない時、当時マリナーズでプレーしていたイチロー氏のもとを訪れてアドバイスを求めていた。そのおかげもあり、同年はア・リーグ新人王に選ばれている。

 大谷は11月に発表予定のア・リーグ最優秀選手(MVP)で本命視されている。獲得すれば01年にマリナーズでイチロー氏が獲得して以来で、日本選手では史上2人目の快挙となる。(シアトル=遠田寛生)