藤井聡太三冠が広瀬章人八段を破り、開幕から2連勝 将棋王将リーグ
将棋の藤井聡太三冠(19)=王位・叡王・棋聖=が4日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第71期王将戦(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)の挑戦者決定リーグ戦(王将リーグ)で広瀬章人八段(34)に67手で勝ち、リーグ成績を2勝0敗とした。敗れた広瀬八段は1勝1敗となった。
藤井三冠の先手で相懸かりの戦型になり、藤井三冠が積極的に仕掛けて、短手数で押し切った。終局後、藤井三冠は「いいスタートが切れたと思うので、挑戦をめざして頑張ります」、広瀬八段は「始まったばかりですが、離されないようについていきたい」と話した。
王将戦は将棋界に八つあるタイトル戦の一つ。王将リーグは7人総当たりで各自6戦して渡辺明王将(37)=名人・棋王と合わせ三冠=への挑戦権を争う。出場者は、シード棋士4人と予選を勝ち抜いた3人の計7人。今期は、永瀬拓矢王座(29)、豊島将之竜王(31)、羽生善治九段(51)、広瀬八段=以上がシード、糸谷哲郎八段(32)、近藤誠也七段(25)、藤井三冠が戦う。
藤井三冠の王将リーグ参加は3期連続3回目。第69期は、勝てば挑戦権を獲得する最終戦で広瀬八段に敗れ、挑戦権を逃した。第70期は3勝3敗でリーグから陥落したが、今期の予選を勝ち抜いてすぐにリーグに復帰した。(村上耕司)
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