新閣僚のみなさん、この声聞いて「自宅療養死ゼロに」「被災地来て」

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長野佑介 滝口信之 岡田将平
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 自民党総裁岸田文雄氏(64)が4日、第100代首相に選ばれ、「新時代共創」を掲げる新内閣が誕生した。新型コロナ対策、核廃絶、復興は――。山積する課題に、解決を求める人々から注文が相次いだ。衆院選が月内に控える中、新内閣の顔ぶれはどう映ったか。

 新型コロナウイルスの「第5波」で自宅療養中の死者が相次ぎ、岸田首相が総裁選で掲げたコロナ対策の柱が「医療難民ゼロ」だ。自宅療養者への医療支援を行う「ファストドクター」社代表の医師菊池亮さん(35)は「必要な人に医療を届けられなかった無念の思いは、医療現場の誰もが持っている。自宅療養中の死者を絶対に出さない体制づくりを新内閣には期待したい」と話す。

 菊池さんは、臨時医療施設などをより充実させて患者を1カ所に集めて医師らの目を届きやすくしていれば死者をもっと減らせたと強く思う。だからこそ、こうした施設の借り上げを国が主導するとの岸田首相の考えにも共感する。

 ただ、懸念もある。コロナ対応にあたる主な閣僚は、後藤茂之厚生労働相、山際大志郎経済再生相、堀内詔子ワクチン担当相と、新たな顔ぶれになった。自民党内からは「船頭が多すぎた」との指摘も出ていたが、今回も体制はほぼ変わらなかった。「3人とも代わったのは驚いた」としつつ、「やることは変わらない。感染の増加を想定した備えを、いかに今からできるか。新内閣にはこれまでの経験を教訓としてスピード感を持って対策に取り組んでほしい」。求めたいのは「実行力」だ。(長野佑介)

復興相、沖縄選出なら福島の気持ちもきっと

 復興相には沖縄・北方担当相を兼ねる西銘恒三郎元経産副大臣(衆院沖縄4区)が就き、初代から10人目にして初めて復興相が兼任となった。東京電力福島第一原発がある福島県大熊町からいわき市に避難する宮本明さん(71)は「被災地のことを知っている東北の人に就任してほしかった。兼任では復興の仕事がおろそかにならないか」と懸念する。自宅は避難指示区域にあり、今も解除のめどは立っていない。「岸田首相は『人の話を聞くのが得意だ』と話した。西銘さんにも被災地に来て、被災者の話をしっかり聞いてほしい」と訴える。

 自宅が避難指示区域にある同県浪江町議の佐々木茂さん(67)は「(西銘氏は)基地問題で苦しむ沖縄選出なので、原発事故で痛みを受けた福島県民の気持ちも分かるのではないか」と期待を寄せた。(滝口信之)

遠縁の首相へ いま伝えたい

 「広島で多くの人から耳にし…

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