子どもたち、宇宙を身近に 大分・津久見でフェス

寿柳聡
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 2億4千万年前の流れ星のかけらが見つかった大分県津久見市の網代島に着目した催しが9月25日、島と隣接する休校中の市立日代中学校であり、来場者が出店やサウナ、スタンドアップパドルボード(SUP)などを楽しんだ。宇宙教室と題したワークショップでは、参加した子どもたちが固体燃料を使ったロケットを組み立て、カウントダウンとともに青空に打ち上げた。

 網代島は中学校そばの海岸から、干潮時に歩いて渡れる小さな島。深海にプランクトンが降り積もってできた「チャート」という岩石による2億5千万年~2億2千万年ほど前の地層が一帯に露出している。

 2011年、このうち2億4千万年前の地層で鹿児島大などのグループが「流れ星のかけら」とも呼ばれる宇宙から降ったちり(宇宙塵(うちゅうじん))を発見した。ほとんどは地球に落ちてくる際に燃え尽きるが、網代島では完全に近い形の宇宙塵が約300個発見された。

 催しは「コズミック・ガーデン・フェス網代島」。来年2~3月に県内で開かれる「宇宙技術および科学の国際シンポジウム」(ISTS)に向けて機運を盛り上げようと、津久見市のNPO法人「まちづくりツクミツクリタイ」が主催した。

 体育館では大分市の関崎海星館(川田政昭館長)による宇宙教室があり、園児から中学生まで約30人が参加した。網代島と宇宙塵について紙芝居で学んだ後、小さな子は風船に翼をつけて、飛び方を安定させる実験をした。

 小学校3年生以上は、小型ロケット「イプシロン」や、大型ロケットH2Aなどの補助ロケットと同じ原理で飛ぶ固体燃料ロケットを組み立てると、運動場へ。発射台から延びるコードを手元のスイッチにつなぎ、カウントダウンとともに点火して空に打ち上げた。ロケットは勢いよく上昇した後、内蔵したパラシュートでゆっくりと降りてきた。(寿柳聡)