秋の食彩る高野のマツタケ、出荷本番

福田純也
[PR]

 和歌山県高野山周辺で採れるマツタケの出荷が本格化している。橋本市東家5丁目の橋本共栄青果市場では4日、今季最多の50キロ余りが競りにかけられ、1キロ8万8千円の今季最高値がついた。

 高野町や橋本市、奈良県の野迫川村のアカマツ林などで収穫されるマツタケは軸が太くて香りが強く、「高野松茸(こうやまつたけ)」のブランドで大阪や京都などへ出荷される。出荷量は昨季は1630キロだった。今季は9月下旬に初競りがあったが、雨が少なく10月に入っても気温が高めで入荷量は例年よりも少なめという。

 競りでは地元や大阪、奈良などの仲買人がマツタケに触れて品質を品定め。長さ20センチ近くで形の良いものがまとまって並ぶと、「こらっええわ、パーフェクト」と声を上げて高値で競り落としていた。

 15日前後が出荷の最盛期で11月初めまで続く。市場代表の林秀行さん(70)は「コロナ禍で休業の都会の飲食店もようやく再開し始めたのが明るい材料。少しぜいたくにマツタケを味わってもらえたらうれしい」と期待していた。(福田純也)