NY原油、7年ぶり高値に OPECプラスが追加増産を見送り

ロンドン=和気真也
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 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国でつくる「OPECプラス」は4日、閣僚級会議を開き、原油の生産調整計画の現状維持を決めた。事前には追加増産の観測もあったが、見送ったことで、原油は値上がりした。

 ニューヨーク商業取引所では同日、指標となる「米国産WTI原油」の先物価格が一時、2014年11月以来7年ぶりに1バレル=78ドル台をつけた。終値は前営業日より2・29%高い1バレル=77・62ドルだった。

 コロナ禍で石油の消費は落ち込んだが、今後は回復してくるとみられている。海外メディアでは今回の会議で追加増産を検討するとの報道も出ていた。しかし、増産の見送りで、需給が当面引き締まるとみた投資家が買いに動いた。

 OPECプラスは4日の会議終了後、「現在の市況や見通しを勘案し、7月に決めた生産調整計画を再確認した」などとする声明を発表した。11月は予定通り、前月比で日量40万バレルの小幅増産にとどめる。

 OPECプラスはコロナ禍を受け、昨年から大規模な協調減産を続けている。生産量は徐々に増やしているが、欧米や中国ではエネルギー需要が高い。原油のほかに、天然ガスや石炭なども値上がり傾向だ。日本でもガソリン価格が上昇するなど、影響が出ている。(ロンドン=和気真也)