米国は岸田政権どう見る? 安定の長期政権が望み、最大試練は総選挙

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ワシントン=園田耕司
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 バイデン米政権は、岸田政権が日米同盟の深化に力を入れた安倍・菅路線を踏襲するとみて歓迎している。とくに対中戦略上、日本は最も重要な同盟国であり、緊迫化する台湾問題をめぐっても連携を深めたい相手だ。米側は岸田政権が安定した長期政権となることを望んでいる。

 バイデン米大統領は4日、声明を発表。「日米間の協力を強化するため、私はこれから数カ月先、数年先も、岸田文雄首相と一緒に緊密に働くことを楽しみにしている」と記し、岸田氏の首相就任を歓迎した。

 バイデン政権が菅政権の退陣表明で最も恐れたのが、かつて下野直前の自民党政権や民主党政権当時のように毎年のように首相が入れ替わり、日本の政局が不安定化することだ。さらに当時と比べて今は米中は激しい大国間競争のさなかにある。重要な同盟国である日本の政権基盤が弱体化すれば、中国への対抗を念頭にした日米同盟も揺らぎかねないという危機感がある。バイデン氏の「数年先」にはそうした意味が込められている。

 ジェームズ・ショフ元国防総省東アジア政策上級顧問は今回の組閣をめぐって、「岸田政権は(安倍・菅路線の)現状維持に傾注しようとしているように見える」と指摘。「本当の試練は総選挙となる」と指摘しつつも、「米政権は岸田政権が3年以上程度は続くだろうと慎重ながらも楽観している」と語る。

 自民党総裁選をめぐっては、一部米政府関係者の間で、米ジョージタウン大出身で英語に堪能な河野太郎氏に期待する声もあった一方、陸上イージスの配備計画停止が尾を引き、今も国防総省サイドからの批判は根強い。その点、岸田氏は安倍政権のもとで長年外相を務め、オバマ政権当時はケリー国務長官(当時)と良好な関係を築いた経緯があり、米側にとって安心できる人物だったといえる。

 米政権の最大の関心は、米国…

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