菅氏を「他山の石」に? 初会見、手元のメモ見なかった岸田首相

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星野典久
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 岸田文雄首相が4日夜、首相官邸での記者会見に初めて臨んだ。「聞く力」と「丁寧な説明」を掲げる首相は、手元のメモを見ずに質問に答える場面が多かったが、具体性を欠く言葉も目立った。前政権は「国民との対話」が課題となっただけに、今後もその姿勢が問われる。

 「信頼と共感が得られる政治が必要だ。そのため国民との丁寧な対話を大切にしていく」。首相は会見の冒頭発言でこう語った。

 午後9時に始まった会見時間は約1時間。冒頭あいさつでは菅義偉前首相同様、プロンプター(原稿映写機)を使用したが、記者との質疑ではほとんど手元のメモを見ずにやりとりをこなした。

 会見終盤では、司会の内閣広報官から日程を理由に「あと2問」とのアナウンスが入ったが、記者側の求めに応じて1問追加して回答。その後も挙手は続いたが、会見は終了した。朝日新聞の記者は、挙手を続けたが指名されなかった。官邸報道室によると、午後9時35分から閣僚らへの「辞令交付」の予定があり、会見が延長したことで30分程度後ろ倒しになったという。この日、再質問に及んだ記者はいなかった。

 菅氏の場合は、メモを棒読みしたり、質問に正面から答えなかったりする質疑が目立った。司会の内閣広報官が再質問を遮ったり、会見を打ち切ったりもした。指名する社などにも偏りがあった。説明責任に後ろ向きとの批判を浴び続けた。

 岸田氏は総裁選の期間中、菅氏の対応を「丁寧に説明する。この部分に課題があった」と指摘。4日に閣議決定した政権の「基本方針」では、「第一に、国民の声を丁寧に聞き、政策に反映させていく」と記した。菅氏を「他山の石」として意識している様子がうかがえる。

 では、肝心の岸田首相の言葉は分かりやすかったのか。

 首相は、自身の内閣を「新時…

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