環境分野に注目するノーベル賞 「温暖化」提唱者も100年前に受賞

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 今年のノーベル物理学賞は、気候変動の予測に取り組んだ米国プリンストン大学の気象学者、真鍋淑郎氏(90)ら3人が受けることが決まった。

 真鍋さんの研究は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が1990年にまとめた第1次報告書の温暖化予測に使われ、92年の国連気候変動枠組み条約や97年の京都議定書、2015年のパリ協定など、世界の温暖化対策を大きく進める政策につながった。

 「温暖化はCO2などの人為起源の温室効果ガスが大気中に蓄積されたことによって引き起こされたものであることは99%確実だ」

 88年、米連邦議会上院であった公聴会米航空宇宙局(NASA)の研究者ジェームズ・ハンセン氏による「ハンセン証言」をきっかけに、地球温暖化に国際社会の注目が集まった。

 真鍋さんもこの公聴会に証人として出席し、自身の研究結果から地球温暖化の脅威を訴えた。

 世界の科学者が集まって最新の温暖化の科学を評価する「国連気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)も同年に設立された。

 IPCCは90年、「人為起源の温室効果ガスは気候変化を生じさせる恐れがある」と指摘する第1次報告書を発表。真鍋さんも執筆者として参加し、温暖化予測が使われた。

 IPCCの報告書が後押しし、「大気中の温室効果ガスの濃度を安定化させる」ことを究極の目的とする気候変動枠組み条約が採択された。ここから世界の温暖化対策が本格化する。

 真鍋さんの研究が基礎になった温暖化予測は、各国で研究が進められたことで精度が向上。京都議定書パリ協定など、温暖化対策を大きく進める世界の政策につながった。

 真鍋さんの研究が示したよう…

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