2階建て新幹線、記念グッズも人気Maxだった 職人泣かせの商品も

高橋俊成
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 惜しまれながら引退した国内最後の2階建て新幹線「E4系Max」。米びつ、パスケース、2階建て弁当……。ラストランに花を添えるべく、様々な記念グッズも販売された。

 ラストラン当日の1日、JR新潟駅の売店や、隣接するビルに臨時に設けられた販売スペースは記念グッズを買い求める人でごった返していた。

 「想定の3~5倍、というイメージですね」。グッズ開発を担当したJR東日本クロスステーションリテールカンパニーの越谷徹・新潟支店営業課副課長は想像以上の売り上げに驚く。ラストランに向け新商品を開発、5月から毎月販売してきた。

 定番のTシャツやタオル、キーホルダーのほか、2階建てを再現した2層構造の弁当など、商品化したグッズは計約70種類にのぼる。越谷さんを中心にJR東日本新潟支社や地元メーカーなどとアイデアを出し合った。

 意識したのは「新潟らしさ」。「新潟の良いものを伝えよう」と地場の産業を意識した商品をつくった。E4系カラーをあしらった米びつは、加茂市特産の桐(きり)たんす職人によるもの。タンブラーは燕・三条で盛んな金属加工の技術を生かした。

 酒どころならではの商品も。E4系カラーの青とピンクに底を塗り分けたおちょこは職人泣かせだったという。実車に近い色を出すために試作を繰り返した。

 ネットで話題を集めたのはパスケース。ICカードSuicaを入れると、カードに描かれたペンギンがE4系の窓から顔を出す仕掛けだ。担当者の「キャラが見えたら面白いよね」との一言がきっかけだった。越谷さんは「遊び心をもちながらもやりがいを感じた」と話す。

 新潟県内の上越新幹線停車駅の売店などには、首都圏からのファンや、孫と訪れた地元の高齢者らの姿も。「皆さんだけのE4系との思い出に、グッズも一緒に残してもらえたら」と越谷さん。売り切れた商品もあるが、一部商品は新潟駅の売店などで販売している。(高橋俊成)