盗まれたクメール文化財、タックスヘイブンに? パンドラ文書

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 東南アジアの古代遺跡から略奪された文化財が、タックスヘイブン租税回避地)の信託の管理下に移されていた――。そんな疑惑が国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の「パンドラ文書」から浮かんだ。文化財をめぐる不透明な取引の一端が垣間見える。

 朝日新聞が提携するICIJは、タックスヘイブンで会社や信託を設立する法律事務所など14社の1190万件以上の内部文書を入手し、パンドラ文書と名付けて分析してきた。

 文書から見つかったのは、カンボジアの遺跡文化財の専門家で、収集家としても有名だった英国人美術商のダグラス・ラッチフォード氏にまつわる資料。ラッチフォード氏は2019年に文化財の密輸などに問われて米当局に訴追されたが、20年に死去した。

 ラッチフォード氏をめぐっては、11年3月に米ニューヨークの競売大手サザビーズで、同氏が取引に関わった可能性がある像に略奪品の疑いが浮上し、出品を直前で取りやめる問題が起きた。

高い秘匿性、取引の追跡の壁に

 文書によると、ラッチフォー…

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