朝日新聞社が実施した全国世論調査で、発足したばかりの岸田内閣の支持率は45%だった。菅内閣発足時に遠く及ばず、麻生内閣の発足時よりも下回った。短期決戦となる衆院解散・総選挙に向け、自民党内からは「選挙の顔」として不安視する声も漏れた。
「低いな。選挙する我々としてはそれじゃ怖いよ」。自民党の閣僚経験者の一人はこううめいた。発足直後の内閣支持率45%は、2012年12月の第2次安倍内閣発足時の59%、20年9月の菅内閣発足時の65%と比べ、低い水準にとどまった。
首相は臨時国会会期末の14日に衆院を解散し、19日公示、31日投開票という短期決戦を選んだ。発足直後は「ご祝儀相場」になりがちな世論の追い風を受け、選挙戦を優位に進める戦略を政権側は描いていたが、低空飛行の出だしとなった。
昨秋発足した菅内閣は65→53→56→39%と支持率が下落し、解散のタイミングを逸した。2008年に発足した麻生内閣も、発足直後の48%の支持率が最高だった。
甘利氏の起用に疑問 「10%は下がった」
支持率が伸び悩んだ背景にあ…
- 【視点】
各紙で岸田内閣の支持率が出ています。「低い」という評価のようです。しかしこういう見方もできませんか?菅政権末期から比べたら「首相の支持率」はかなり上がっています。朝日の調査では8月には28%まで落ち込んでいました(4日の記事より)。岸田内閣
- 【視点】
不支持率が低いのは、この調査でも他の各紙の調査でも共通しています。まだ態度を決めていない有権者が多いということがかなり確実に言えるでしょう。これから安定感を見せるか、ふらふらしてしまうかで、内閣支持率は急変動しそうです。河野太郎氏を総裁にし