「チャンスを逃してはいけない」 連合初の女性会長・芳野氏に聞く

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聞き手・藤崎麻里
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 労働組合の中央組織・連合の定期大会が6日開かれ、副会長だった芳野友子さん(55)が8代目の会長に就任する。就任に先立ち、初の女性トップとして約700万人の加盟組合員を率いることになった経緯や抱負などについて聞いた。

「想定外だった」でも「チャンスを逃してはいけない」

 ――連合の会長にならないかと打診を受けたとき、どう思いましたか。

 「連合の会長は、傘下にある主要な産業別組織(産別)のトップも兼ねる副会長から選ばれるのが慣例でした。私も副会長ですが、産別トップの経験はなく、『女性代表』という位置づけです。まさか声がかかると思わず、想定外でした。『経験が足りない』と思いましたが、やっぱりチャンスは逃してはいけない、という気持ちもありました」

 「ガラスの天井を破れなかった女性の先輩たちを見てきた。私自身、ジェンダー平等を訴える運動を中心に続けてきました。地方の学習会でも後輩たちに『チャンスを逃してはいけない』と話してきました。だからもし、ここでお断りしてしまうと、今まで言ってきたことが信用を失うと思いました。親しい友人に相談したところ、『これまでかかわってきた女性たちが勇気をもらえる』と言ってもらい、一歩を踏み出すことにしました」

 ――プレッシャーは感じませんか。

 「私が就任するのが濃厚という報道が流れると、男性たちの多くは『(連合が難局を迎えている)このタイミングで大丈夫か』と心配してくれました。一方、女性組合員や労組のOGたちからは『誇りだ』『勇気をもらえる』『あなたなら大丈夫』『とにかく支える』といった激励のメールやメッセージをたくさんいただきました。今はプレッシャーを感じる余裕がなく、これから感じていくのだろうと思います。今はお引き受けしてよかったなと考えています」

 ――労組に入ったきっかけは。

 「労組の専従になったのは入…

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2021年10月7日9時42分 投稿

    【視点】「女工哀史」の歴史もある日本製造業は、女性労働者が多かった。女性の連合会長は画期的だが、正当な流れともいえる。 欧米とは異なり、アジア圏の製造業は繊維産業を中心に女性労働者が多かった。ただしその多くは中学・高校卒の現場労働者で、結婚前