「好奇心」繰り返し情熱語る ノーベル賞の真鍋さん会見、同僚も称賛

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プリンストン=藤原学思、合田禄
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 ノーベル物理学賞の受賞が決まった米国プリンストン大の気象学者、真鍋淑郎さん(90)が5日、米東部ニュージャージー州で会見し、「最もおもしろいのは、好奇心に基づいた研究だ。私は気候変動の研究を本当に楽しいと思ってやってきた」と語った。

 真鍋さんは受賞が決まってから約8時間後の5日昼、大学で記者会見に臨んだ。ホールに姿を現すと、集まった学生たちから大きな拍手とスタンディングオベーションで出迎えられた。

 「研究を始めたころは、こんな大きな結果を生むとは想像していなかった。好奇心が原動力になった。後に大きな影響を与える大発見は、研究を始めた時にはその貢献の重要さに誰も気付かないものだと思う」

 「キュリオシティー(好奇心)」という言葉を繰り返し使い、研究にかけてきた情熱を表現した。

 真鍋さんは東京大大学院を修了後、1958年に渡米した。米気象局やプリンストン大などで気候変動のメカニズムを研究し、60年代には地球の大気の状態の変化をコンピューターで再現する方法を開発した。

 そうして発見したのが、大気中の二酸化炭素が増えると、地表の温度が上がるという地球温暖化への影響だった。近年では計算方法がさらに発展し、真鍋さんの研究を基にした計算結果と観測データがよく一致するようになっている。

「好奇心に基づいた研究が減っているのではないか」

 ノーベル賞受賞については…

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