最先端を知り、「枯れた技術」と向き合う 日本が取り残されないため

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聞き手・大牟田透、シニアエディター・尾沢智史、富田洸平
写真・図版
イラスト・松本佳乃
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 私たちの暮らしを支える様々な技術は日々、進歩している。新しい技術は魅力的だが、使い慣れた技術の方が信頼がおけることもある。「枯れた技術」とどうつき合っていくべきか。(聞き手・大牟田透、シニアエディター・尾沢智史、富田洸平)

DXは日本が変われるかの試金石 岡嶋裕史さん(情報学研究者)

 みずほ銀行でシステム障害が頻発し、大問題になっています。2000年に富士、第一勧業、日本興業の3銀行が経営統合してみずほフィナンシャルグループになった際、私は旧富士銀傘下の富士総合研究所で、ネットワーク関連の部署に勤めていました。

 統合を機にシステムを一から作り替える選択もありましたが、そうはなりませんでした。大仕事だから初期障害はきっと出る。でもたたかれるのは嫌だ。ならば3行のシステムを温存してつなげる方が無難だと判断したと思われます。このやり方が尾を引き、システム相互の負荷が高まると接続部で障害が起きる悪循環が繰り返されています。

みずほ銀行の事態はどうすれば防げたのか。社会が変化しないことのリスクとは。岡嶋裕史さんが語ります。続いて、NASA技術者の小野雅裕さんと、アットアイデア代表の村島唯朗さんが論じます。

 3システムを温存してつなげ…

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