小3女児殺害事件、被告が無罪主張 17年前は「現場に行ってない」

有料会員記事

中村建太、高橋孝二、米田優人
[PR]

 岡山県北部の津山市で2004年9月、小学3年の女児(当時9)が殺害された事件で、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた無職、勝田州彦(くにひこ)被告(42)の裁判員裁判の初公判が6日午前、岡山地裁(倉成章裁判長)で始まった。勝田被告は「私は絶対にやっていません。(事件の日は)現場にも津山市にも行っていない」と述べ、起訴内容を否認した。弁護側も無罪を主張した。

 被告は、事件から14年近くたって逮捕された。被告と事件を結びつける直接的な証拠が乏しい中、捜査段階の「自白」が信用できるかどうかが争点となる。

 事件は04年9月3日に起きた。女児が胸や腹を刺されて自宅で倒れているのを家族が見つけ、まもなく死亡が確認された。13年8カ月たった18年5月、県警は「類似の手口による事件を精査したところ、容疑者として浮上した」として、勝田被告を殺人容疑で逮捕。岡山地検は、殺人だけでなく、強制わいせつ致死を含む三つの罪で起訴した。

 被告は、逮捕後の取り調べに対し、一時は殺害を認めたとされる。だが、その後に勾留理由を開示する法廷で問われた際には、「認めれば死刑にならないと考え、うその供述をした」と説明した。

 検察側は冒頭陳述で、被告は04年9月3日午後3時頃、わいせつ目的で女児宅に侵入。両手で女児の首を絞めた際に抵抗されたため、持っていた刃物で胸や腹などを多数回刺し、殺害したと主張した。

 一方、弁護側は冒頭陳述で、「自白」には、犯人しか知り得ない「秘密の暴露」はなく、供述を裏付ける客観的な証拠もないと説明。被告が現場にいたことを直接示す物証や凶器とされる刃物も見つかっていないとし、「被告は犯人ではない」と訴えた。

 判決は来年1月6日に言い渡される予定。(中村建太、高橋孝二、米田優人)

取り調べ映像の扱い、分かれる裁判所の判断

 「自白」の信用性が争点にな…

この記事は有料会員記事です。残り876文字有料会員になると続きをお読みいただけます。