LINEの個人情報管理のスクープと関連報道 本社に新聞協会賞

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 日本新聞協会は6日、優れた報道に贈られる2021年度の新聞協会賞を発表し、朝日新聞社の「LINEの個人情報管理問題のスクープと関連報道」が選ばれた。同協会は授賞理由で「国内外の取材網を駆使し、プラットフォーム事業者が大きな影響力を及ぼすようになった社会に警鐘を鳴らした調査報道」と評価した。

 最初の報道は3月17日付の朝刊と同日のデジタル配信記事。無料通信アプリ「LINE」の個人情報が利用者への具体的な説明が不十分なまま、中国の業務委託先からアクセスできる状態になっていたことを調査報道でスクープした。また、翌18日には利用者の全画像や動画が韓国のサーバーに保管されていたことも報じた。

 運営会社のLINEは中国からのアクセスを遮断したうえで、韓国のサーバーに保管していた画像や動画などのデータを国内に移す方針も示した。総務省電気通信事業法に基づきLINEに改善を指導した。

 LINEの月間利用者は今年6月の発表によると、世界で約1億8700万人を超え、国内では約8800万人にのぼる。問題発覚後、住民サービスなどにLINEを活用している自治体で、利用を一時停止するなど影響が広がった。

 優れた報道に関する朝日新聞社の受賞は、18年度の「財務省による公文書の改ざんをめぐるスクープ」以来、3年ぶり。