恒大危機、リーマン・ショックの教訓をどう生かせるか

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江渕崇
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 「大きすぎてつぶせない(too big to fail)」。中国の不動産大手・中国恒大集団の経営危機で、再びこの難題が突きつけられている。不動産バブルの終わりが引き金となった2008年の米リーマン・ショックでも、米当局が直面したジレンマだ。記者は今春まで米国に特派員として駐在し、リーマン危機対応に当たった当事者らを取材した。恒大問題につながる教訓とは何だったのか。

 「航空会社に勤めていた父さんはクビになって住宅ローンを払えなくなり、一家全員が追い出された」

 2年前の米独立記念日(7月4日)、米中西部シカゴで開かれたイベント「SOCIALISM(社会主義)2019」を取材した。会合の合間、渡り廊下のベンチに腰掛けていた米コロラド州在住だという青年に話しかけると、彼は左派運動にかかわるようになった「原点」をこう振り返った。

 「私たちをそんな目に遭わせ…

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