ガソリン3年ぶり160円台、さらなる上昇も 原油価格上昇で

新田哲史
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 日本エネルギー経済研究所石油情報センターは6日、4日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)が1リットルあたり前週より1・3円高い160・0円だったと発表した。160円台は2018年10月以来約3年ぶりで、値上がりは5週連続。原油価格の上昇が要因で、今後も値上がりする可能性がある。

 コロナ禍から世界経済は回復しつつあり、原油の需要は増えている。天然ガスや石炭を含め、エネルギーの価格は全体的に高くなっている。為替が円安基調にあることも、国内の石油製品の値上がり要因になる。

 同センターは来週もガソリン価格が0・5円以上値上がりすると予想する。石油元売り各社は7日以降、卸価格を2円程度引き上げる予定で、小売価格にも反映されるとみられる。値上がりが続けば、家庭や事業者への影響も懸念される。

 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国でつくる「OPECプラス」は、原油の追加増産を4日に見送った。原油価格の指標となる「米国産WTI原油」は急騰していた。(新田哲史)

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