親ガチャ論争に見る人生の勝ち負け 運命の中で生きることを諦めるな

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聞き手・高久潤
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 人生の勝ち負けは親次第――。親は選べず、親次第で人生が決まってしまう。日本社会をカプセル玩具の販売機に例えた「親ガチャ」という言葉がいま流行しています。この諦観(ていかん)にも近い人生観を巡ってネットでは論争もわき起こりました。哲学者の森岡正博さんは、人生を単純に勝ちと負けに分けてしまうのは間違いだとし、「諦めとは違う形で運命と和解することはできる」と語ります。どういうことなのか、聞きました。

 自分の人生がうまくいかないのは、この親から生まれたせいだ。そんなやるせない不満を、多くの若い人たちが「親ガチャ」という言葉で表現しています。根本にあるのは「他の人生があり得たかもしれないのに、現実はそうなっていない」というやるせなさです。

 しかし、私は「私の人生」しか生きたことがないわけです。他の誰かの人生と比較することはできません。にもかかわらず、「勝ち」か「負け」かという単純な人生観・人間観が噴出しているのは、いまの社会がそれだけ息苦しく、生きづらくなっているからかもしれません。

記事後半では、人生には自由意志と運命の両面があることや、格差社会における親ガチャ論の本質について語ります。

■「自由意志か、運命か」みん…

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