(特派員メモ)「遊び場」で見た肖像 @バグダッド

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高野裕介
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 8月、約1年半ぶりにイラクを訪れた。首都バグダッドの空港を出て乗り合いタクシーに乗り、車窓から「ある場所」を見ようと目を皿にした。

 夕闇の中、一瞬だが2人の男の肖像が見えた。昨年1月、ここで米軍の無人機によって暗殺された隣国イランの対外工作部隊トップのソレイマニ司令官と、親イラン武装組織の指導者を悼むものだ。事件は敵対する米イランの緊張を一気に高めた。

 「あんた、わかってる人だね」。カメラを構えた私に、隣にいた貿易業の男性(23)がささやいた。英雄扱いされながら、市民の評価が割れる2人についての思いを聞いたが、他の乗客の目を気にしてか口は重く、「なにもイラクで事件を起こさなくたっていいのにね」とぼやいた。

 2003年、米国はアフガニ…

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