ダムの底に沈んで幻に?→実は別地区で栽培続く 唐辛子みそが再発売
板倉吉延
岐阜県旧徳山村でつくられ、村が徳山ダム(揖斐川町)の湖底に沈んだ際に途絶えたと考えられていた幻のトウガラシ「徳山唐辛子」。それを使ったJAぎふの加工食品「徳山唐辛子みそ」が今月、JAぎふの産直施設「おんさい広場」などで再発売された。昨年3月に発売して好評だったが、品切れで販売終了。今シーズンの収穫を待ち、前年より増産して販売する。
徳山唐辛子は徳山村でつくられていた激辛のトウガラシ。村は1987年に廃村となり、ダム湖に沈んだ集落とともに幻になったと思われていたが、2012年に本巣市の根尾地区で栽培が細々と続けられていることが判明。現在も根尾地区を中心に生産が続く。辛さは通常の1・6倍ほどあり、うまみが多いという。
JAぎふは徳山唐辛子と県産大豆の「まめなかな味噌(みそ)」を使い、昨年の春に「徳山唐辛子みそ」、冬には「超激辛唐辛子みそ」を発売。刺激的な辛さとうまみを味噌の甘みで包んだ味が好評で、今年5月には品切れになった。8月に徳山唐辛子の収穫が始まり、今年は前年より各1千個増の計6千個を販売する。
いずれも140グラム入り4…
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