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北陸初のGID外科治療専門センター 富山大付属病院に開設

井潟克弘
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 富山大付属病院(富山市杉谷)が、体と心の性が一致しない「性同一性障害(GID)」患者の外科治療などに専門であたる「ジェンダーセンター」を開設した。大学病院として北陸で初めての取り組みといい、GID患者が安心して治療を受けられる体制づくりに乗り出す。

 同院によると、北陸にはGIDの専門的な外科治療を受けることができる施設がない。さらに新型コロナ禍で、遠方に治療に行くことも難しくなっているという。「地元で安心して治療を受けたい」との要望を受け、佐武利彦教授(形成再建外科・美容外科)らが中心となり、今年1月から設立準備を進めてきた。

 メンバーは、外科や産婦人科、神経精神科の医師や看護師ら約20人で、乳房切除術や性別適合手術などの外科治療を適切に受けられるようサポートする。幅広い職種のスタッフが参加することで、患者からの多様なニーズに対応できるようにする。今年度中に最初の手術を予定している。

 センターはさらに、ジェンダー平等などに関する情報発信にも努める。将来的には、性別適合手術に公的医療保険が適用される「GID学会認定施設」を目指すとしている。

 会見した佐武教授は「治療が受けられず困っている患者さんは多い。遠方に行かなくても質の高い治療を受けられるよう尽力したい」と話した。(井潟克弘)