最初は歩くのも痛かったけど…骨折中のロッテ・マーティンが本塁打

山口史朗
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 (6日、ロッテ4―2西武)

 右足甲の骨は、まだ折れている。だが、ロッテのマーティンは力強く踏み込み、直球をとらえた。

 「しっかり自分のスイングができたよ」

 一回2死。先頭打者本塁打の荻野に続く、2点目の一発が右中間席へ。今季26号に「オギサン(荻野)に続くことができてよかったよ。YES!マーティン!」。コメントも軽快だ。

 驚異の復活と言っていい。自打球が右足甲に当たったのは9月19日。医師から骨折を告げられたときは「今年の中で最悪の時間だった」と振り返る。だが、あきらめなかった。

 最初の2、3日は歩くのも痛かったが、5日ほどたつと少し和らいだ。「これはいけるんじゃないか」。優勝争いに戻ると誓った。

 不在の間、チームは得点力不足にあえいだ。

 一つ勝てば優勝へのマジックが点灯するはずだった9月末のオリックス戦はいずれも3得点以下で、3連敗。首位を明け渡した。

 「全力で試合に出られるような努力をしている」。今月3日の2軍戦で実戦に戻ると、視察に訪れた井口監督も「しっかりバットが振れている」とゴーサイン。5日に1軍へ上がり、復帰初打席でいきなり先制二塁打。そしてこの日は本塁打でチームを3連勝に導いた。

 なぜそんなに強いのか。そんな問いにマーティンは答える。「毎日、全力で努力しないと『何か』を成し遂げることはできないと思っている。ひょっとしたら、それが強いものを築いているのかな」。成し遂げたいもの。それが何かは、言うまでもない。山口史朗

 河村(ロ) 新人右腕が自身4連勝。「1位のオリックスさんに負けじと。負けないようにという気持ちで上がりました」

 荻野(ロ) 一回に先頭打者本塁打。ここまで全試合出場の35歳は「しんどいときもあるけど、体にむちを打って、優勝目指して頑張っています」。