リュウグウの砂の分析成果は 中村特任教授が講演

石川和彦
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 鳥取県三朝町立三朝中学校の生徒と同町立三朝小学校5、6年生の計約250人が4日、同町大瀬の町総合文化ホールで、探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星リュウグウの砂を町内の岡山大学惑星物質研究所で分析する中村栄三・同大特任教授の講演を聞いた。

 町教育委員会が町の児童生徒向けに企画した。演題は「小惑星リュウグウの岩石が三朝町に」。中村特任教授は、地球の始まりを調べる手がかりは大半が隕石(いんせき)だが、「地球には水、空気がいっぱいあって『汚染』されてしまう」と話し、この問題などを解決するため、探査機で試料を取りに行ったことを説明した。

 リュウグウから持ち帰った試料の断面画像も見せ、「人類が初めて見るもの。(生命の材料になる)有機物が結構含まれている」と解説。「私たちは間違いなく月に移住するが、水も炭素もない。リュウグウを持ってきて落とし、バラバラにすればいい。植物も動物も育てられる」と語った。

 終了後、三朝中3年の重信太壱(たいち)さん(14)が舞台に上がり、「人類が地球以外の場所で生活できるかもしれないという話が印象に残りました」などとお礼の言葉を述べた。取材に対して「精密な機械を使って慎重に研究していること、こういう施設が三朝にあることを知り、すごいなあと思いました」と答えた。(石川和彦)