赤木雅子さん、首相に「話聞いて」 政府は再調査否定 公文書改ざん

森下裕介
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 学校法人森友学園大阪市)の国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんに関与させられ自死した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん(50)が6日、岸田文雄首相に再調査を求める直筆の手紙を首相官邸宛てに郵送した。雅子さんは7日に会見し「岸田首相は話を聞くのが得意だと話していたので、聞いていただこうと思い手紙を出した。夫が亡くなったことの記載がない報告書が正しいものと思われることに納得がいかない」と話した。

 財務省の公文書改ざん問題をめぐっては、同省が2018年6月、調査報告書を公表。改ざんを命じられた近財の職員に「反発」や「強い抵抗感」があったとしたが、本省からの改ざんの指示に関する詳細なやりとりは記されず、野党が再調査を繰り返し求めてきた。

 雅子さんは手紙で、「夫は改ざんや書き換えをやるべきではないと本省に訴えています。それにどのように返事があったのかまだわかっていません」と指摘。岸田首相に対し「夫が正しいことをしたこと、それに対して財務省がどのような対応をしたのか調査してください」と求めた。

 松野博一官房長官は7日午前の記者会見で、手紙への対応を問われ、「再調査については考えていない」と改めて否定した。

 理由について、松野氏は「財務省において平成30(2018)年5月および6月に応接録や改ざん前の決裁文書などの関係資料を公表するとともに、調査報告書を公表している。事実関係については本調査報告書において詳細に書かれており、関与した職員に対して厳正な処分が行われている」と述べた。

 さらに「第三者である検察の審査も行われ、結論が出ているものと承知している」との認識を示した。首相が手紙を受け取ったのかについては「総理への個人の方からのお手紙については、いただいているかどうかを含め、政府の立場で個別に申し上げることは差し控える」とした。(森下裕介)