佐藤健「護られなかった者たちへ」で問うたのは生活保護、だけでなく

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文・小峰健二 写真・馬場磨貴
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 「護(まも)られなかった者たちへ」に主演した佐藤健。生活保護制度の矛盾を描く本作で「世に問いかけたかった」と言う。

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 日本社会の暗部をえぐり出すこと。それは瀬々敬久監督が特に近年、試みてきた課題だと言える。

 「楽園」では差別を、「明日の食卓」では虐待を主題に据えた。そして最新作「護られなかった者たちへ」は生活保護制度の矛盾や不条理を主旋律に物語を動かしていく。

 原作を読んだ佐藤は「生活保護について知らないことばかりで、世に問いかけるべきテーマだと直感した」と語る。シナリオの作成段階から関わり、主人公・利根泰久の造形について監督らと議論を重ねた。

 利根は児童養護施設で育ち、問題ばかり起こしてきた孤独な青年だ。それでも、東日本大震災の避難所で出会った遠島けい(倍賞美津子)らには心を開いていく。

 しかし、けいが数年後に困窮…

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