石破派が正念場 「河野氏支援」も失敗 離脱者・退潮とまらず

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山下龍一
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 自民党石破茂元幹事長が顧問を務める石破派(15人)が、党内での孤立を深めている。党総裁選で石破氏が支持した河野太郎行政改革相が敗れ、派閥は組閣などで再び冷遇。所属議員の退会やベテランの引退もあり、退潮に歯止めがかからない状況だ。

 7日、総裁選後初めて開かれた石破派の総会で、事務総長の鴨下一郎元環境相が「仲間だった古川(禎久)先生が法務大臣になった」と報告。改めて結束を確認する総会の出席者は10人にとどまり、国会内の会場には空席が目立った。

 総裁選で石破派は、石破氏の意向も受けて、所属議員の大半が河野氏の支援に回った。その結果、岸田内閣で閣僚の起用はゼロだった。一方で2015年の石破派創設メンバーだった古川氏は、総裁選の投開票翌日の先月30日に派閥を退会し岸田内閣で法相に起用。古川氏は今月6日、竹下派に入会した。

 古川氏のほか、派閥ナンバー2の会長代行を務めた山本有二元農林水産相が退会し、派閥のメンバーは15人に減少。さらに派閥運営の要となる事務総長の鴨下氏は次期衆院選に出馬せず引退するが、後任の事務総長は決まっておらず、運営態勢の見直しも迫られている。

 石破氏はこれまで4度、総裁選で敗北し、今回の総裁選への出馬は断念した。石破派は安倍・菅政権下で非主流として冷遇を受けた。今回の総裁選では国民的な人気が高い河野氏の支援にまわり、河野氏を勝利させることで主流派への返り咲きを狙っていた。ところが河野氏は敗北し、その目算が外れた。派内からは「冷や飯食いに疲れた」との声も漏れる。

 石破氏は当面、派閥所属議員の衆院選勝利に向けた応援に注力する構えだが、石破氏の先行きは見通せない。他派閥の幹部は「石破派は解体した方がいい」と冷ややかにみる。(山下龍一)

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