年金誤送付で「個人特定されない」は本当か 特殊詐欺に悪用の恐れは

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佐藤瑞季、志村英司
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 約97万人分の「年金振込通知書」が宛名と内容を取り違えて送られた問題で、個人情報が悪用されるのではないかという懸念が広がっている。日本年金機構は「個人が特定されることはない」としているが、当事者の不安は消えていない。

 「なぜこんな間違いが起きたのか。混乱を利用しようとする悪い人がいるのではないか」

 愛知県武豊町の男性(74)は、不安を口にする。

 6日に、妻と自分宛ての通知書が届いた。いずれも、宛名は正しいが、15日に振り込まれる予定の10月の支払額は、いつもと違う額が記されていた。日本年金機構に電話で問い合わせ、ニュースで記者会見の様子も見たが、原因について十分に説明されたとは思えない。

 「年金は年寄りの命の糧だと本当にわかっているのでしょうか」

 機構は、11日に正しい通知書を発送するとしている。男性は「今度は本当に正しいものなのか。何をもって正しいと確認すればいいのか。さっぱりわからない」と首をかしげる。

機構「個人情報は回答しない」、でも詐欺電話かかったら?

 通知書に記されているのは…

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