野党「首相は遺族に会うのが当然」森友再調査拒否をめぐり

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 学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんに関与させられ自死した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんが岸田文雄首相に再調査を求める手紙を送ったことに対し、松野博一官房長官は7日、「再調査は考えていない」と述べた。こうした政権の姿勢に野党は批判を強めている。

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赤木雅子さんが岸田文雄首相に宛てた手紙のコピー=森下裕介撮影

 雅子さんは6日、首相に宛てて、「夫が正しいことをしたこと、それに対して財務省がどのような対応をしたのか調査してください」などと求める手紙を郵送した。7日に会見した雅子さんは「岸田首相は話を聞くのが得意だと話していたので、聞いていただこうと思い手紙を出した」と話した。

 岸田首相はこの日、「お手紙を受け取った上で、この対応について考えたいと思う」と訪問先の静岡市清水区で記者団に答えた。しかし、松野博一官房長官は7日の記者会見で「再調査については考えていない」と改めて否定した。

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公文書改ざん問題について語る赤木雅子さん=9月25日、鹿児島市

 立憲民主党枝野幸男代表は7日の会見で、「(岸田首相は)人の話を聞くのが特技だと言っているのだから、まず当人に直接お話を聞くのが当然だと期待している」と語り、岸田首相に対し、雅子さんと面会するよう求めた。

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立憲民主党の枝野幸男代表

 共産党志位和夫委員長も会見で「身内の調査で真実が出てくるはずがない。再調査をやって遺族に報告するのは最低限の義務だ。お連れ合いの方からの痛切な叫びを一切無視するのは許しがたい」と語った。