NHK紅白歌合戦、2年ぶり有観客開催 会場は東京国際フォーラム
NHKは7日、今年の大みそかの紅白歌合戦は2年ぶりに有観客で開催すると発表した。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、1951年に始まって以来、初めて無観客で行った。今年は人数制限などの感染対策をして、観覧客を募集するという。
例年の会場のNHKホールが工事中のため、東京都千代田区の東京国際フォーラムで行う。紅白が同ホール以外で開かれるのは、72年の東京宝塚劇場での開催以来49年ぶりとなる。
前田晃伸会長は7日の定例会見で、有観客での開催を決めた理由に、緊急事態宣言の解除を挙げ「新型コロナの感染拡大防止が最優先ではあるが、ガイドラインにのっとり万全の対応をとりたい。新年が明るい年になることを願いながら、皆さんの心に残る紅白にしたい」と述べた。
男女が紅白に分かれて戦う形式は、ジェンダーの観点から批判の声が高まっている。この指摘について、担当者は「皆さんにご満足いただける最良の方法をいま現場も検討して、紅白として新しい進化を遂げていきたいと考えている」と話した。(宮田裕介)