年金通知ミス、専用電話窓口を開設 詐欺まがいの電話に気を付けて

滝沢卓
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 10月分の「年金振込通知書」について、日本年金機構は宛名と別人の基礎年金番号などを記載して送るミスが起き、対象は愛知、三重、福岡3県の計53市区町村約97万人分になると6日夜公表した。機構は「基礎年金番号だけで個人は特定できない」とするが、自分の情報が他人に見られる可能性も高く、受給者に心配が広がる。機構は7日、専用の問い合わせダイヤルを開設した。

 年金振込通知書は、はがきで発送している。到着時に本人がのりづけされている部分をはがして、隠れている中身を確認する。10月の通知書には、15日に振り込まれる予定の年金額、基礎年金番号、振込先の金融機関名と支店名(口座番号は含まず)などを記載。今回のミスでは、これらの情報が通知書の宛名とは別人のものになっていた。

 機構は、11日に正しい年金額などが書かれた通知書を改めて発送する予定。15日は本来の支給額で年金を振り込むとしている。

 また、対象地域の住民に対して、いま手元に届いている通知書は開封せずに破棄するか、後日に送る予定の返信用封筒で送り返してもらうようお願いしている。ほかの人の情報を見てしまうことを防ぐためだ。

 通知書が他人に見られることで、悪用されないか懸念する声もあがっている。ただ機構は、通知書の情報だけでは個人の年金情報は取得できないと説明している。個人の年金情報を確認するには、基礎年金番号だけでなく、氏名や住所、生年月日などが必要。別人が本人になりすまして問い合わせても、基礎年金番号だけでほかの個人情報にはアクセスできないという。

 一方、注意しないといけないのは、こうした問題に乗じて受給者の不安をあおり、「お金を振り込めば個人情報の流出を防げる」などとし、詐欺まがいの電話や訪問などが横行する可能性があることだ。通知書をめぐって見ず知らずの人から連絡があっても、応じないことが大事だ。

 機構の専用問い合わせフリーダイヤルは、0120・002・730。29日まで開設している(9日以外の土曜、日曜を除く)。受け付けは月曜午前8時半~午後7時、火曜~金曜午前8時半~午後5時15分、9日は午前9時半~午後4時。滝沢卓

 誤送付された3県53市区町村は日本年金機構のホームページ(https://www.nenkin.go.jp/別ウインドウで開きます)で確認できる。