乗馬+ブドウ狩り「ウマスカット」いかが 岡山の農業公園

中村通子
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 馬で出かけてブドウ狩りを――。秋の定番、スポーツと食欲の双方を満喫する催しが、岡山県勝央町の農業公園「おかやまファーマーズ・マーケット ノースヴィレッジ」で開かれている。秋晴れの日は、ブドウ畑に子どもたちのはしゃぐ声と馬のいななきが響く。

 園内の「にんにんホーススクール」で馬にまたがり、ぽくぽくと園を出る。公道や農道を進むこと約1キロ。時折行き交う車は徐行してくれる。車内から手を振る人も少なくない。約1500平方メートルの専用畑には、34本のブドウの木にシャインマスカットの房がたわわにぶら下がっている。

 この畑は、スクールの大谷新(あらた)代表(45)らスタッフが、耕作放棄地を1年かけて開墾して作り上げた。苗は、馬ふんを使った有機肥料で大切に育てる。つやつやと緑に輝く「ウマスカット」を口に入れると、ぱりっとした皮から蜜のような果汁があふれ、馬に揺られた体に染み渡る。

 近隣のブドウ農家に栽培のコツを学び、ようやく迎えた2019年の初の実りはカラスにほとんど食べられてしまった。翌20年に会員限定でブドウ狩りを試行できるまでになり、今秋、一般公開にこぎ着けた。

 ブドウ栽培は、雨で乗馬客が少ない梅雨時が忙しい。最適シーズンはどちらも秋だ。大谷さんは「ホーススクールの運営と相性がいいと気づいたんです」と話す。今後はさらに作付面積を増やし、馬とブドウのエコサイクルを広げていく予定だ。

 借馬料1頭6千円、ブドウは1房1500円。馬に乗れるのは小学生以上。スタッフが同行するので初心者でも大丈夫。所要時間は約70分。11月上旬まで実施予定だが、ブドウがなくなり次第終了。水曜定休。完全予約制。予約や問い合わせは同スクール(0868・38・7558)へ。

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 ウマスカットは、ノースヴィレッジ内の売店でも販売している(大きさによるが、1房800~1500円程度)。(中村通子)