ずらりと並んだポルシェ、あなたも乗れる 国内初の試乗施設が開業

三嶋伸一
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 あなたもポルシェを運転してみませんか――。ドイツの高級車メーカー「ポルシェ」の日本法人は1日、「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」をオープンした。千葉県木更津市郊外に世界の有名サーキットを模した専用コースを造り、思い存分のポルシェ車の運転を楽しめる。ファンを育てて、購買層の拡大を図る。

 同社によると、同様の施設は世界で9番目で、国内は初めて。43ヘクタールの敷地にレストランやラウンジがあるセンターが建てられ、目の前には1周2・1キロの周回コースがある。試乗希望者は用意された40台のポルシェに乗り込む。1台1500万円前後の車が多く、3千万円の車も。建設に約50億円を投資した。

 コースにはドイツのサーキット、ニュルブルクリンクにある「カルーセル」と呼ばれる急カーブや、米国のラグナ・セカの「コークスクリュー」と呼ばれる急な下り坂などが再現された。これほどの高低差があるのは、日本のコースだけだという。

 このほか、路面を滑りやすく加工したコースでタイヤをスリップさせて斜めに走るドリフトや、山の斜面や丸太の上を走るオフロードの体験エリアもある。

 ただし、危険運転は禁止で、助手席のインストラクターが指導する。「レースではなく、車の性能体験をしてほしい」とドライビングチームディレクターの新井勉さんは話す。記者はインストラクターの運転で体験したが、コークスクリューでは激しい縦方向の加重を感じ、急加速と急ブレーキの体験コーナーは迫力満点だった。

 日本法人のミヒャエル・キルシュ社長によると、羽田、成田の両空港からも近く、日本的な風景や山の高低差が生かせることで木更津市を選んだという。日本では若者のスポーツカー離れが指摘されているが、キルシュ社長は「ポルシェファンはもちろん、ポルシェを知らない若い方にも試乗していただき、ブランドを根付かせていずれ収益につなげたい」と話した。

 木更津市は新施設を歓迎する。市の佐伯浩一経済部長は「これこそアクアライン効果だ」と話す。施設前の市道の一部に「ポルシェ通り」の愛称の命名権を与え、11月21日開催の市後援のリレーマラソン大会「木更津ブルーベリーRUN」をここで開くという。

 試乗は会員登録のうえ要予約。90分で4万4千円(税込み)から。センターにはシミュレーターもあり、30分4500円(同)から。(三嶋伸一)