佐賀知事が農相に不快感「趣旨よく分からない」 諫早湾めぐる訪問に

松岡大将
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 国営諫早湾干拓事業長崎県)をめぐり、金子原二郎農林水産大臣が関係者の意見を聞くために佐賀県などを訪問する意向を示したことについて、佐賀県の山口祥義知事は7日、「非開門を前提に話を聞きに来る趣旨がよく分からない」と述べ、不快感を示した。

 同事業では、国は堤防排水門の開門を強制しないように求める訴えを起こしたが、福岡高裁は開門派との和解に向けた話し合いに応じるよう双方に求めている。国は開門の余地を残した和解協議には入れないという意見書を提出し、話し合いを拒んでいる。

 金子氏は長崎県の前知事。5日の大臣就任会見で事業について問われ「開門調査はやらない方針」と話した。また「長崎県の事情はよく分かっているので、佐賀県の皆さんの意見を聞きながら取り組みたい」とも述べ、衆院選後に佐賀、長崎両県を訪問する意向を示した。

 山口知事は7日の定例記者会見で、「国もかたくなな姿勢ではなく、協議に出てもらいたい。有明海再生のために頑張りましょうという趣旨なのか、そのへんを明確にしてほしい」と求めた。(松岡大将)