第4回眞子さまは「家族制度の最たる被害者」 離脱の道も、乏しい自由

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聞き手・赤田康和

 秋篠宮家の長女眞子さまが小室圭さんと結婚することが正式に発表された。一方で、結婚延期から3年半の間に、眞子さまが複雑性PTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断されたことも明かされた。現代の婚姻事情に詳しい家族社会学者の永田夏来・兵庫教育大准教授は、眞子さまが置かれた状況には「日本社会が抱える問題の縮図」がみてとれると話す。

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 眞子さまが抱える問題は極めて複雑です。まず皇室という家(イエ)に生まれたため、仕事や恋愛の自由が事実上、制限されています。民間の人との結婚はそこから抜け出す唯一の方法とも言えますが、その結婚に至るプロセスが国民の監視にさらされており、自由がない。結婚相手の親が抱える過去の金銭問題まで世にさらされ、夫になる人の一挙手一投足が国民の監視下に置かれています。

 結婚して自分が選択した家族を形成したとしても、そこは夫が世帯主となる新たな家(イエ)です。国民の期待を裏切らない「良妻」や「賢母」の役割が期待される。つまり生まれた場所としての「イエ」を離れても、また新たな「イエ」に縛られてしまうという構図ですね。

 本当に行き詰まった場合は、もしかすると離婚という選択肢もあるかもしれません。そうなれば「イエ」からいったんは自由になりますが、その後はどうなるのか。子どもがいた場合、シングルマザーとして子育てをしながら仕事もするのか。そこには国民の監視が再びつきまとうことになりそうです。

 眞子さまと小室圭さんが今月26日、結婚します。結婚をめぐる動きの中で見えてきたものとは何か。永田准教授が、眞子さまが置かれた状況と日本の家族制度について読み解きます。

「日本の女性が抱える問題の縮図」

 こうした眞子さまが抱える困…

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