朝ドラに心動かされた私 女性たちのかつてない複雑な悩みにモヤモヤ

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編集委員 吉田純子
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記者コラム 「多事奏論

 NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」を見続けてきて、今田美桜さん演じる莉子の変化から目が離せなくなってしまった。

 莉子は、ヒロインの百音と切磋琢磨(せっさたくま)するテレビ局の気象予報士だ。念願のキャスターに抜擢(ばってき)され、大いに意気込む。満開のダリアのような笑顔が画面によく映える。

 しかし、その華は視聴者が真に求める要素ではないのでは、と莉子は悩むようになる。自問を経て、莉子は自身を「商品」にする発想を脱ぎ捨て、伝えるべきことを伝えてゆくという覚悟を新たにする。その成長のプロセスは、今田さんのニュアンス豊かな目の表情と、衣装やメイク担当の丁寧な仕事によって繊細に表現されていた。

 そんな莉子の描かれ方に思わず心が動いたのは、前線にいる女性たちがかつてなく複雑な悩みを抱える現状に、私自身がモヤモヤしていたからなのかもしれない。

 先月、シンガポール出身の指…

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