米中外交トップが会談、米側「生産的だった」 今回は険悪にならず

ワシントン=高野遼
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 中国の外交担当トップとの会談を終えたサリバン米大統領補佐官は7日、「互いの考え方や意図を明らかにする機会として生産的な会談だった」と述べた。訪問先のブリュッセルで、ロイター通信の取材に答えた。非難の応酬が続いた3月の会談とは一転、今回は険悪な雰囲気になることは避けられたという。

サリバン氏は6日にスイス・チューリヒで、中国共産党の楊潔篪(ヤンチエチー)政治局員と約6時間にわたり会談した。サリバン氏によると、会談は「(米中の)激しい競争が責任を持って管理され、対立に発展しないような状況をつくるために最善を尽くす」ためのものになったという。

 一方、中国が軍事的な圧力を強める台湾海峡をめぐる問題については「タフで直接的な意見交換」があったと振り返ったという。

 バイデン政権は中国を競争相手と位置づけつつ、最近は対話の重要性を強調する姿勢を強めている。今回の会談では、バイデン大統領と習近平(シーチンピン)国家主席が年内にオンライン形式で首脳会談を行うことで原則合意した。サリバン氏は「激しい競争には、激しい外交が必要だというのが私の結論だ」と語り、今後も米中間の会談を増やしていく必要性を訴えたという。(ワシントン=高野遼)