美術品オークション、なぜ空港で? 1億円超も続々、超えたハードル

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友田雄大
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 新型コロナ禍で訪日客が戻らない羽田空港で今月、美術品オークションが開かれた。100人超が足を運び、1億円超の作品も複数落札される盛況ぶり。なぜオークション会場に、一見畑違いの「空の玄関」が選ばれたのか。

 「いま5千万円です。ほか、いらっしゃいませんか」。今月1日、羽田空港第1ターミナルビル。台風接近で多くの欠航便が出る中、会場の6階ホールは集まったコレクターや投資家らの熱気に包まれていた。出品リストには、草間弥生奈良美智(よしとも)ら著名芸術家の作品も。品物が紹介されるたび、応札を示す黒い札が上がった。

 予定した200点ほどのうち一部は、オンライン参加者と結ぶ通信回線の遅れで競売にかけられなかったが、それでも150点近くが落札され、合計落札額は約26億5千万円(手数料込み)。「国内のアートオークションで過去最高ではないか」(主催企業)との声も出ていた。

 空港で美術オークションが開かれるのは、まだ国内では珍しい。新機軸が始まったのは、アート市場活性化に向けた、ある制度改正があったからだ。

 従来は、海外の美術品を国内に運んでオークションを開く際、日本に持ち込む時点で原則としていったん消費税がかかった。たとえば元々10億円の品物なら、税率10%分として1億円を主催者などがひとまず納める必要があった。落札されなければ還付されるが、資金の手当てなどが「高額品を扱う大きなハードルだった」(関係者)。

「大きなハードル」だったのは…

 そこで政府は昨年度、関税法

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