第2回前回50票差の激戦区、与野党で一騎打ちか 両陣営は大票田に熱視線

2021衆院選自民立憲

高橋俊成
[PR]

 次期衆院選が近づいている。新潟3区では、与野党の現職同士が4度目の対決に臨む。初の一騎打ちとなる見込みで、人口の多い新発田市の票が勝敗の行方を左右しそうだ。

 前回、50票差の大接戦を制した立憲民主党黒岩宇洋氏は9月18日、来県した同党の枝野幸男代表とともに新発田市内の水田を訪れた。「戸別所得補償が無くなり赤字となった」「安心して米作りできるような政治を」。地元農家から訴えられ、黒岩氏は「日本の主力産業である稲作農家の皆さんに手当てをしなければいけない」と答えた。

 同党は、かつて民主党政権が導入した「戸別所得補償制度」の復活や新型コロナの持続化給付金の対象に農家も加えることなどを掲げ、農家からの支持拡大につなげたい考えだ。

 「桜を見る会」の問題など国会審議では安倍・菅政権を厳しく追及し、国対委員長代理も務める。枝野代表は「結果を出してきた」と評価。労働組合の連合新潟や市民団体「市民連合@新潟」なども野党統一候補として全面的に支援する。

 コロナ禍で集会は開かず、一軒一軒丁寧に各戸をまわり政策を訴えてきた。黒岩氏は「活動は相当してきた。地中に根をはり、風に左右されない戦いをする」と自信をのぞかせる。

 「自民党を変える!」。同党の斎藤洋明氏は、総裁選に出馬した河野太郎氏との2連ポスターで「改革派」を前面に打ち出す。

 6月に大規模な集会を開いたが、「今までと同じやり方では選挙で勝てない。昔ながらの選挙戦に頼るのはやめたい」と数人規模の「超ミニ集会」で浸透を図ってきた。

 総務政務官を務めた経験をいかし、防災や地方経済再生の重要性を訴える。農業政策では、持続可能性のある対策こそが必要だとする。9月27日の新発田市での街頭演説では、「土地改良事業の予算が削られる」「所得補償をしている国では穀物の値段が下がり、補償以上に米価の下落が起こる」と訴え、戸別所得補償の実効性を疑問視する。

 前回は出生地・村上市や町村部では黒岩氏を上回ったが、新発田市では約2千票差をつけられた。新発田を「最重点地区」と位置づけ、陣営幹部に同市の元副市長を起用。人脈も生かし、支持拡大を図る。前回、原発廃止など野党寄りの主張をした無所属候補が獲得した約3千票は「全部は黒岩氏に流れない。今回も接戦になる」(別の陣営幹部)とみる。斎藤氏は「今度こそ50票差をひっくり返す」と意気込む。(高橋俊成)

予想される顔ぶれ

 黒岩宇洋54立現③

 斎藤洋明44自現③

過去2回の選挙結果

 2017年10月

[当]黒岩宇洋 無前 95,644

[比]斎藤洋明 自前 95,594

 三村誉一 無新  3,375

 2014年12月

[当]黒岩宇洋 民元 82,619

[比]斎藤洋明 自前 74,319

 伊藤 誠 共新 11,214

※敬称略。[比]は比例区での当選

2021衆院選

2021衆院選

ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]

連載ルポ 注目選挙区(全40回)

この連載の一覧を見る