南極から急病隊員ら緊急搬送 ロシア船支援、越冬行事で仲間を見送る

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中山由美
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 2人の緊急帰国は、61次越冬隊全員にとって衝撃だった。2020年4月1日夜、病気が見つかった隊員と、付きそう医師との2人が、ロシア船の協力で緊急搬送されると知らされた。

 3月下旬に夏隊は帰国し、しらせはすでに豪州を後に北上中、4月は「帰る術はない」はずの時期だ。船は海氷が厚くなる前に南極を離れるが、ロシア船は昭和基地の東約300キロのマラジョージナヤ基地沖にいて、まだ観測していたのが不幸中の幸いだった。

 観測隊員になるには健康判定に合格しなければならない。越冬隊員は、脳波、聴力・歯科・精神科など診断項目は夏隊員よりかなり多い。1年4カ月間も日本を離れるわけだから。

 当該の隊員は昭和基地で3月…

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