ドラ1候補「剛腕・ビッグ3」に続くのは? 好投手がひしめく高校生

山口裕起
[PR]

 プロ野球の新人選手選択ドラフト)会議が11日に開かれる。注目の選手を高校生と大学生・社会人に分けて紹介する。

 好投手が多いのが今年の高校生の特徴だ。そのなかで「ビッグ3」と呼ばれる右腕が、小園健太(市和歌山)、風間球打(きゅうた)(秋田・明桜)、森木大智(高知)の3人。いずれも150キロ超の直球を投げ、1位指名の有力候補だ。

 今春の選抜大会に出場した小園は、ツーシームやカットボールなど変化球の精度も高い。打者との駆け引きなど投球術にもたけ、完成度が高い印象を受ける。「2桁勝てる投手になりたい」との目標を抱く。

 風間は、最速157キロの直球をひっさげて今夏の全国選手権大会のマウンドに立った。身長183センチ。長いリーチから投げ下ろす球には角度がある。細かな制球など粗削りな面もあるが、その分、伸びしろを感じさせる。

 2人を足して割ったような投手が、森木だ。中学3年で150キロを計測。「世代ナンバーワン」と言われてきたが、一度も甲子園の土を踏めなかった。今夏の高知大会決勝で敗れた後に右ひじを高くするフォームに改善し、スプリットも習得。プロの世界での雪辱に燃えている。

 ほかにも好素材がひしめく。チームを今春の選抜4強に導いた身長193センチ右腕の達孝太(奈良・天理)は、腕の振りがしなやか。将来は大リーグ挑戦を夢見ている。同じく選抜4強の畔柳(くろやなぎ)亨丞(きょうすけ)(愛知・中京大中京)は馬力で押すタイプで、うなるような直球は魅力たっぷりで、マウンド上で気迫がほとばしる。

 左腕では木村大成(北海道・北海)がいい。大きく曲がるスライダーを操る。選抜の優勝投手、石田隼都(神奈川・東海大相模)は5試合で29回余を投げて無失点。テンポが良く、抜群の制球力を誇る。秋山正雲(東京・二松学舎大付)、松浦慶斗(大阪桐蔭)も投げっぷりがいい。

 野手では市和歌山で小園とバッテリーを組んだ松川虎生(こう)が強打の捕手として上位候補に挙がる。高校通算43本塁打のパワーに加え、広角に打ち分けられる。準優勝した今夏の全国選手権で2本塁打を放った前川(まえがわ)右京(奈良・智弁学園)のスイングの速さは高校生離れする。池田陵真(大阪桐蔭)も強打だ。21世紀枠で出た今春の選抜で一躍、注目を集めた前田銀治(静岡・三島南)は身体能力の高さが目を引く。

 甲子園に届かなかった選手のなかにも、逸材はいる。投打の二刀流でプレーした阪口楽(うた)(岐阜第一)は打者として勝負する。スイングが柔らかく、木製バットへの対応も問題なさそうだ。1年春から試合に出ていた吉野創士(埼玉・昌平)も思い切りがよく、走攻守の三拍子がそろう。身長185センチ、体重95キロの有薗直輝(千葉学芸)は、高校通算70本塁打をかっ飛ばした右のスラッガーだ。(山口裕起)

高校生の主な上位候補

名前   所属         位置 投打

木村大成 北海(北海道)    投  左左

風間球打 明桜(秋田)     投  右左

石田隼都 東海大相模(神奈川) 投  左左

畔柳亨丞 中京大中京(愛知)  投  右右

達 孝太 天理(奈良)     投  右右

小園健太 市和歌山       投  右右

森木大智 高知         投  右右

松川虎生 市和歌山       捕  右右

阪口 楽 岐阜第一       内  右左

前川右京 智弁学園(奈良)   外  左左