「魅力度ランキング」栃木が最下位を脱出 ランクダウンした県は

西崎啓太朗、池田拓哉
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 民間調査会社による2021年の47都道府県の「魅力度ランキング」が9日発表され、昨年7年連続の最下位を脱出し、42位だった茨城県が2年ぶりに最下位に戻った。昨年最下位の栃木県は41位だった。1位は13年連続で北海道。京都府沖縄県東京都と続き、大阪府が過去最高の5位になった。

 ランキングは、ブランド総合研究所(東京都港区)が7月、ネット上で各地の認知度や訪問経験、観光意欲など89項目について約3万5千人から回答を得て、年齢や人口分布を考慮した上で点数化した。

 最下位になった茨城県の点数は11・6点。特に西日本での認知度が低かったという。同社の田中章雄社長は「茨城県つくば市を中心に『IT・先端技術の地域』としては評価されている。その魅力をうまく活用できれば、もっと評価が高まるのでは」と指摘する。

茨城・栃木、最下位逆手にPR

 一昨年まで7年連続最下位だった茨城県は仮想キャラクター「茨(いばら)ひより」が県内の観光地やメロンなどの特産品を紹介する動画を作るなどして魅力発信に取り組んだ。ただ、昨年、順位が上がったことにSNSなどでは「最下位を逆手にとってPRできていたのに」と惜しむ声もあり、県は今月、これまでの情報発信の取り組みを冊子にまとめ「魅力度最下位の過ごし方」として、県のホームページに公開した。

 一方、昨年、最下位になった栃木県は「47(そこ)から始まる栃木県」と開き直ったPR作戦を展開。地元ゆかりの著名人に魅力を語ってもらい、ネットで発信してきた。「あなた、『栃木』って漢字で書ける?」「地味な栃木を大切にする人が好き」――。求愛する男性に女性がそう語りかけるCMも作って、東京や大阪のFM局で流れた。県はこれらの事業に計約3千万円をかけた。県ブランディング推進室の担当者は「今後も栃木県の魅力をしっかり伝えていく」と話している。

 1位の北海道の魅力度の点数は73・4点。昨年から12・6点伸ばし、全国で最も魅力度の伸びが大きかった。9割近い回答者が「魅力的」と答えたという。今夏、東京五輪パラリンピックがあった東京都も昨年比で11・1点伸ばした。千葉県は昨年21位から一気に12位に上昇した。

 同時に発表された市区町村別の魅力度ランキングでは1位が札幌市、2位が函館市、3位が京都市だった。長野県軽井沢町が昨年20位から8位にランクインした。同社は新型コロナ下で休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションの対象として人気を集めている可能性があると分析している。(西崎啓太朗、池田拓哉)

都道府県魅力度ランキング

(ブランド総合研究所の調査。かっこ内は昨年順位)

①(1) 北海道

②(2) 京都府

③(3) 沖縄県

④(4) 東京都

⑤(6) 大阪府

⑥(5) 神奈川県

⑦(9) 福岡県

⑧(11) 長崎県

⑨(7) 奈良県

⑩(8) 長野県

⑩(10) 石川県

⑫(21) 千葉県

⑬(12) 兵庫県

⑬(13) 宮城県

⑮(14) 静岡県

⑯(17) 鹿児島県

⑰(22) 宮崎県

⑱(18) 熊本県

⑲(18) 広島県

⑳(16) 愛知県

㉑(14) 青森県

㉒(28) 新潟県

㉓(31) 三重県

㉔(26) 富山県

㉕(27) 山梨県

㉖(20) 秋田県

㉖(23) 大分県

㉘(24) 香川県

㉙(36) 高知県

㉚(35) 岩手県

㉛(39) 山形県

㉜(24) 愛媛県

㉜(28) 和歌山県

㉞(33) 福島県

㉟(33) 岡山県

㊱(42) 岐阜県

㊲(30) 島根県

㊳(37) 滋賀県

㊴(44) 福井県

㊵(40) 鳥取県

㊶(47) 栃木県

㊷(32) 山口県

㊷(46) 徳島県

㊹(40) 群馬県

㊺(38) 埼玉県

㊻(45) 佐賀県

㊼(42) 茨城県