高橋よしひろ画業50周年記念展始まる

山谷勉
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 秋田県横手市増田まんが美術館で9日から、「高橋よしひろ 画業50周年記念展」が始まった。動物を主人公にした漫画を描き、新たな分野を切り開いた半世紀。展覧会には県外からもファンが訪れ、展示された原画に見入っていた。12月5日まで。

 高橋よしひろさん(68)は秋田県東成瀬村出身。本宮ひろ志さんのアシスタントとなり、1972年に「下町弁慶」(集英社)でデビューした。秋田犬が主人公の「銀牙―流れ星 銀―」は、86年に小学館漫画賞を受賞。多くの続編を制作し、北欧でも人気が高いという。昨年亡くなった矢口高雄さんの後を継ぎ、今年4月に同館の名誉館長に就任した。

 展覧会では、愛や勇気などをテーマに描かれた「銀牙」シリーズや犬と人との関わりをテーマにした作品、デビュー当時の少年漫画など約30タイトルの原画300点余りが展示されている。犬のキャラクターと記念撮影できるコーナーもある。

 開会式典に出席した高橋さんは「あっという間だった。浦島太郎みたいな感じ。ネタがあろうがなかろうが描くしかなかった。気がついたらおじいちゃんになっていた」と振り返り、「最初はへたくそだったが、描いているうちにまともになってきた」と語った。名誉館長に就任した同館については「日本中の漫画家の原画がそろっている。世界中から観光客が来て、その聖地になれば」と期待を込めた。

 観覧料は大人800円。毎月第3火曜日休館。(山谷勉)