彼女は「日本に魂を売った」のか 戦時下の朝鮮人女性飛行士の生涯

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阿久沢悦子
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 88年前、飛行機で日本から旧満州に渡る親善飛行の途中で墜落し、命を落とした朝鮮人女性飛行士がいた。名は朴敬元(パクギョンウォン)(1901~33)。故郷の韓国では「日本に魂を売った女」と言われ、墓もない。その生涯を、韓国人女子学生が約30分の映像にまとめた。ウェブ上で公開されている。

 映像を制作したのは中央大の松野良一教授(メディア論)のゼミで学んだ李有斌(イユビン)さん(23)。7歳の時、父の仕事で来日し、以後日本で育った。作品を完成させた後、この春に中央大を卒業。現在は九州の放送局で働いている。

 朴は16歳の時、日本に渡る途中に釜山で曲芸飛行を見て、飛行士の夢を抱いた。日朝を行き来しながら働いて資金をため、24歳で日本飛行学校に入学。東亜日報の記事などで同胞の支援を募り、女性で3人目の2等飛行機操縦士になった。

 朝鮮半島を縦断する日満親善飛行には3度、応募した。名古屋新聞(現・中日新聞)主催の飛行は男性のみに許される1等飛行機操縦士の免許が必須だった。日本婦人航空協会は4年後輩の日本人女性を選んだ。

 ようやくつかんだチャンスが…

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