小三治さん、終まで噺家らしく 「まともになる=つまらない」示した

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 柳家小三治さんが10月7日、亡くなった。ゆかりの人々から悼む声があがった。

演芸評論家 矢野誠一さんの談話

 小三治くんと僕は、永六輔さんや小沢昭一さんらと1969年に始めた「東京やなぎ句会」のメンバーでした。小三治くんの最初の句は、はっきり覚えてますよ。

 煮こごりの身だけよけてるアメリカ人

 みんな大爆笑だったんだけど、小三治くんは澄ました顔で「これはアメリカ人じゃなきゃいけないんだ。イタリア人は食通だから全部食べちゃうだろうし、ドイツ人は日常的にゼリーを食べるから」と。静かに、でも鋭く、世界を観察している人でした。

 小三治くんに最後に会ったのは9月14日、新宿の紀伊国屋ホールで開かれた二代目桂八十八(やそはち)の襲名披露公演の時でした。楽屋に行くと、そこに小三治くんがいたんです。

 このところコロナでずっと会…

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