医学部の教授会、女性は私だけだった 東北大副学長が後輩に贈る制度

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高橋昌宏
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 国内の大学では、理系に進む女子比率が低い状態が続く。東北大学大学院・医学系研究科の教授で、副学長を務める大隅典子さんは約20年にわたり、女性研究者の育成に関わってきた。

 今年5月に「理系女性の人生設計ガイド 自分を生かす仕事と生き方」(講談社、共著)を出すなど、学外でも積極的に発言を続ける。

 「女性の理系進学をいかに促し、好きなことをキャリアとして続けていくにはどうすればいいか、ずっと考えてきました」

「うちは女性の院生は採りません」と言われ

 自身も東京医科歯科大の大学生の時に「無意識のバイアス」を感じた。大学院に進もうと、ある研究室を訪ねると「うちは女性の大学院生は採りません」と言われた。「女性は結婚、出産、育児でリタイアするので投資するのは無駄だとみなされていました」

 壁にぶつかりながらもキャリアを重ね、1998年に東北大に30代で教授として招かれる。医学部の教授会に出ると、70人ほどのスーツ姿の男性が並ぶ中、女性は自分だけだった。「自分は色んな巡り合わせで恵まれていたのだと分かった」と振り返る。

 課題も見えていた。後輩の女…

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