第4回オードリー・タン氏が自ら投稿 デジタル時代の「ガラス張り」行政

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台北=石田耕一郎
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憲法裁の前で先住民の権利をめぐる憲法解釈について会見する先住民の男性(右)や弁護士ら=5月7日、台北市、石田耕一郎撮影
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台湾からのヒント オードリー・タンを育んだ社会④

 台湾では、市民の理解や協力を得るためには、行政情報を「ガラス張り」にしていくことが欠かせない、という考え方が官民で広く共有されている。情報公開への積極的な姿勢は、「行政院」(政府)にとどまらない。

オードリー・タン氏の言葉

政府は国民を信頼しなくてはなりません。でも、国民に政府への信頼を強制することはできません。国民が疑問を抱いた時、政府は「国民は専門家でないから事情が分からないんだ」と開き直ってはいけないのです。たとえ誰もが、筋が通っていないと感じるような意見であっても、政府は相手の立場に立ってそれが何を意味するのかを考えなければなりません。政府が、「意見を言う人は、社会を変えたいという善意があるのだ」と考え、話し合いによって行政への参画を求めれば、国民の政府に対する信頼も高まるはずです(台湾に進出した日系企業向けの講演で)

 台北市にある憲法裁判所前で今年5月、数十人の先住民たちが、食い入るようにスマートフォンの画面を見つめていた。

 流れていたのは、拾ったやり…

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